パチンコ

自分たちの世代はパチンコをした事がある人が多い世代だと思う。FXをギャンブルのように考えなしにトレードする人はパチンコでも負けていただろう。私のように。

 

    パチンコをしていた頃も、師匠と仰いでいた人がいた。懐かしき四号機の頃、毎日がミニボーナスかと言うほどに稼いでいた人だ。知合いに見張らせ、ある一定の数値に達した台があればキープさせ、連絡をする。そして座り、必要と思われる金額分を割り勘で徴収し、回す。得た利益は、勿論、山分けだ。メールが普及していたからこそ、出来た事なんだな、と今になって思う。

 

  ある時、その人が急にパチンコから足を洗うと言ったので、お礼の意味も込めて、酒とツマミを大量に買い、自宅に押しかけた。

   するとそこにあったのは、たくさんのメモ帳と縛られたパチンコ雑誌だった。

 

   やはり沢山研究しておられたんだな。と感心したものだ。私は当時、仕事がある為その会に参加していたのは、土日祝日のみだったが彼はそれだけで生活していたので、そこそこ稼いでいたようだ。

       やめる理由は、五号機への移行だった。私は正直、何を言ってるか未だ理解していないのだが。ハッキリとそう仰ったのを覚えている。

    

   稼げない台は打たない。 稼げる台を探し出し、それだけを打つ。獲得利益と利益到達するまでの資金を計算し、回していく。そう常々言っていた彼が、辞めると言うのだから五号機への移行後は、自分は稼げないと判断したのだろう。

 

    しかし、なんとまぁ、FXに似ていることよ。

人生無駄な事は何一つないと言うか、まことそれを実感している日々である。